2010年12月3日金曜日

匂いフェチ?

今日は朝がたの雨と強風で近所のイチョウも葉を落とし、ついでに熟した銀杏も歩道に沢山ころがっていました。午後から晴れて気温も上がり、歩行者に踏まれた実から立ち上る香りが強烈でした。
季節の香りなんだけど、嫌いな人も多いでしょうね。


 折も折、昨夜『探偵ナイトスクープ』を見ていたら、匂いフェチの男性が依頼者で出て来ました。
25歳の彼は匂いフェチ、しかもあろうことかオトコの汗の匂いが大好き!
思う存分オトコの汗の匂いを嗅がせて欲しい、という依頼。
大学の柔道部や剣道部を巡って、大満足!という内容でした。
こんなしょうもない依頼に真面目に付き合う素敵な番組が大好きです。
全国放送の番組で自分の性癖をさらけだす・・。
女性を始め周囲からは敬遠されそうなのに、とっても勇気がある依頼者で、なんだか憎めない方でした。


 そう言えば、ワタシも高校の時体育の授業で剣道があったのですが、生徒が使い回す防具の匂いは本当に強烈でしたね。特に篭手!
潔癖性ならずとも手を入れるのは抵抗がある、その湿った革の感覚を今でも思い出します。
そしてその防具が仕舞ってある更衣室や、運動部の部室!
たしかに強烈な匂いがしてましたね。
まぎれもないオトコの汗の、すえた匂い!
でも、なんだか思い出のなかでは悪臭じゃないんだなあ、不思議と。


 女子運動部の部室には残念ながら立ち入った事がないので分かりませんが、やっぱり特有の匂い、イヤ失礼!香りがするんでしょうか。
 でも、女性は汗で湿った服をそのまま放置なんてしないでしょうから、きっと良い香りが立ちこめてるんでしょうね、イヤきっとそうでしょう、そうあって欲しい!
普通の男性の匂いフェチなら、こちらを嗜好しそうですね。


 さて、高校時代ワタシが入っていたブラスバンドの部室は、女子部員も居たし汗臭さこそ無かったけれど『湿った金属の匂い』とでも言うのかな〜、独特の匂いがあったように思います。
金属それ自体はそこまで匂わないでしょうが、多分楽器の手入れに使用するワセリンやピストンオイル、キーオイルとか、木管楽器の湿ったリードの匂いとか金管楽器の中に溜まった水蒸気とかに起因する匂いでしょう。
これがオーケストラで弦楽器が多ければ、弓にひく松ヤニの匂いがするんでしょうね。


 匂いは古い記憶に結びつく物だけど、夏の畑の肥だめの香り、冬に湯気が立ちのぼる藁が混ざった馬糞の匂い、落ち葉を燃やすたき火の煙等、農家の暮らしを経験もしていないのに、チョット湿っぽい決して良い香りでは無いものの方が、懐かしく感じるのが不思議ですねえ。
 決して薔薇の花の香りや、まして「焼きたてのマドレーヌの香り」なんかじゃ無いのは、こちらが庶民だからか、米を食べて醤油・味噌等の発酵食品で生きて来た農耕民族の日本人DNAのせいか・・・。


狩猟採集民だった欧米人は、どんな匂いに郷愁を覚えるんでしょうか。



0 件のコメント: