2010年12月24日金曜日

個展最終日

昨日は最終日。幸いにして好天に恵まれました。


 月曜等は殆ど人が来なくて、ご承知の様にジュエリーなんて無くても誰も困らないモノだし、その中でもワタシの作品なんか・・・

『ああ、未だワタシなんか一人で個展出来る程、顧客もファンも居ないんだなあ〜、身の程知らずだったなあ〜!』


・・・なんて落ち込んでいたのですが、暖かかったせいもありお昼前くらいから三々五々にお客様が来て下さり、皆さん熱心に見て下さるのでなかなかお昼ご飯を食べる暇が無い有様でした。
 そうして、いろんな方が来て作品を見て、様々な立場からの様々な感想を聞かせて下さいました。
家族や周囲に励まされ、T女史やN氏を始め仲間にも助けられてなんとかここ迄やって来ましたが、もとより自分のセンスや創作活動にそれほど自信が在る訳でも無いので、コンセプトや作品の出来に否定的な意見を戴くと、その度に心は揺らぎました。
 しかし、夕方来て下さったジュエリー作家の中村ミナトさんが初めてこの三年分のワタシのコレクションをご覧になり、新作のコンセプトやデザイン意図、完成度を肯定して下さった事が、この会期中を通してワタシの心を覆っていた雲を吹き飛ばしてくれる、文字通り神風となりました。


これ迄誰も見た事の無い新しいジュエリーを産み出すという作業を、長い年月続けて来られたミナト先生に認めてもらえた・・というのが、今迄やってきた事は無駄では無かった証だと思うので、これからのワタシの創作活動には大きな励みになります。
そうして、四月の作品展での産みの苦しみ、今回一人でやる事のプレッシャーを経て、ようやくおぼろげながら自分の進むべき道が見えて来た気がします。


 御陰様で新作を含め作品も何点か買っていただけたし、ご注文も戴いて今後に展開していきそうです。
苦しい日々が続きましたが、やはり個展をやって良かったです。
そして、これからもなんとか歯を食いしばって作品を発表し続けようと思います。
 きっとこれからも『何故チタン?』と聞かれ続けるのでしょうが、チタンをと呼べる日迄チタンと格闘し続けようと思います。
そんな訳で、このブログを読んで下さってる皆さん、

何故?と聞かれたら、やはり
『なぜかTITANIUM
なんです。


今後とも宜しくお願いします!





2 件のコメント:

mary さんのコメント...

お疲れ様でした。
すばらしい作品群でまた勉強させていただきました。
自分が気に入るものを作るのと売れるものを作るのではかなりスタンスを変えなくてはならないかと思いますが、今後も目を楽しませていただけるような作風なものの提供をお願いいたします。

また来年もよろしくお願いいたします!

titanium-jeweler さんのコメント...

いろいろな意見を戴きましたが、やはり最後は自分の作りたいモノを作る、になります。それが、出来れば多くの皆さんに喜んで戴ければ一番ですね。
まあ結果を考えすぎても仕方ないので、次回も恥を忍んで我が身を晒します!