2011年1月4日火曜日

お正月と言えば

 お正月恒例、というのは各家庭にあるでしょうが、我が家では何時の頃からか思い出せませんが、元日の夜はウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを楽しみに見ています。
結婚してからはお正月に実家で家族揃って食事する事が多いのですが、その時も食事しながら見ています。
考えてみたら、地球の裏側でやってる演奏会をリアルタイムで世界中で楽しめるって凄い事ですねえ!
しかもハイヴィジョン5.1chサラウンドですから。


 それにしても、長い伝統を誇るウィーンフィル
楽団員それぞれが長いキャリアで磨き上げて来た音が、あの日あの時一つの織物として紡ぎ上げられて独特の艶のある音色になる訳です。
例えば50歳の楽団員なら40年以上はその楽器と付き合って来ただろう、一人一人が重ねた研鑽の日々。
幼少に楽器を習い始めて幾星霜毎日のたゆまぬ練習でしか出せない音色が、楽団員の数だけ積み重なってると思うと、その年月はいったい延べにすると一体どれくらいになるのでしょうか。
 加えて使っている楽器自体も、彼らと共に年月に磨き上げられた銘機なのかもしれません。
私達が聞いているのは、その膨大に集積された時間を楽器と言うフィルターを通してギュッと絞って出て来る一雫なんですねえ。
他のオーケストラに比べても平均年齢が高そうな、ウィーンフィルにしか出せない円熟の音色と言えるかもしれません。
その音がこれまた年代物のコンサートホール一杯に響き渡る・・・熟成されたワインをアンティークなワイングラスに注いだ様なもんですよねえ。
 ホールと言えば、毎回生の花々がカラーコーディネートされて飾り付けられているのも美しいですねえ。
 冬のウィーンの街はきっと寒々しい色調でしょうから、花々の鮮やかな色彩も特別な日特別な場所を演出します。


 そして、いつもは堅苦しいクラシックの演奏会も、新年だけに和やかな雰囲気。
プログラムの中にはチョットしたおふざけも組み込まれていたりして、着飾った紳士淑女達がオーケストラと一体になって楽しんでるのが解ります。


 ワタシの様な庶民にとって、TVで見ている特典は美しいバレエも一緒に楽しめる事。
曲に合わせての振り付けや美しい衣装、また舞台となる王宮や宮殿の素晴らしい事!
そこで踊る男女もまた美男美女揃い!
均整のとれた美男美女が、素晴らしい場所で美しい衣装で踊るんだから、これまた贅沢な事です。

アア、なんて贅沢な時間なんでしょう!
あの場に居たい!と、チケットが高額になるのも頷けます。






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