2011年1月17日月曜日

How to make Titanium Jewelry 5

ご無沙汰しました。
ブローチ金具が本体に付いたところで、先に作っておいた石座を本体にはめ込みます。
はめこんだら本体と石座を溶接して周辺の裏面を磨いておきます。
溶接が済んだらいよいよ石留め。
ヒートフォームというお湯等で温めるとやわらかく成るプラスティックを裏側に付けてバイスや万力、彫刻台等に固定。
残念ながらこの工程の写真を撮るのを忘れてしまいました。

 まずは、爪の内側で石のガードルが当たる部分を削ってそこから曲げやすくします。
削った事で石が下に落ちるので、石が所定の高さに落ち着く様にしてから、ヤットコで爪をたおしていきます。この時はまだガードルから上の余分な爪も長いままです。
この段階では、爪はある程度長い方が倒しやすいのです。先に爪を短くしてしまうと倒すのに力が必要で、ウッカリすると石を破損する恐れもあるのです。
なにしろ大きな石なので爪も太い為、今回は専用のヤットコを加工しました。
爪が倒れて石がしっかり留ったら、余分な爪を石のテーブル面の高さまでカットします。
後は爪の頭を丸めて行きます。
 細い爪ならキャップバーというモノをリューターに付けて使います。
キャップバーは回転軸の先端に半球状のキャップ部分が付いていて、その半球の内側にヤスリ目が付いているモノです。
これを丸線で出来た爪の先端にかぶせて回転させると、丸線の先端が半球状に削れるのです。
 しかし、今回は太すぎてキャップバーが在りません。だからヤスリで少しずつ丸めて行きます。ある程度丸まったらシリコンホイールでヤスリ目を落とし、最後にバフで仕上げます。
石が留ったら、一旦表面を鏡面になるまで磨きます。
その後、ダイヤモンドヤスリやリューター用のダイヤモンドポイントをピンバイスに固定したものを使ってヘアラインを入れていきます。
 
ヘアライン仕上げが完了したら、ブローチ金具の針部分をピンを通してかしめます。
最後にヘアライン部分に軽くバフをかけます。そのままでは、触ったときザラザラして感触が良く無いのと、デリケートな服地などが引っかかってしまう恐れが在るからです。
ただし、かけすぎると光ってしまうので様子を見ながらです。

鏡面になっている側面や裏面等に小キズが無いかチェックして、念のために超音波洗浄機にかけてお湯ですすぎ、表面と裏面にフッ素コーティング剤を塗布します。
これは指紋等の脂汚れが付きにくくするためでもあります。
以上でようやく完成です!

今後機会があったら、使用している機材や工具なども紹介していきたいと思います。

0 件のコメント: