『BAND OF BROTERS』(BOB)を観てみました。
こちらはどうやら映画ではなくTVドラマシリーズだったようです。
(SPR)は米陸軍レンジャー大隊の活躍を描いていましたが、(BOB)は101空挺師団所属のある部隊のアメリカ本国での訓練時からヨーロッパ戦線での作戦行動をテーマにしています。
(SPR)のスピルバーグが製作、トム・ハンクスが監督で、2001年にはゴールデングローブ賞を獲得しているのでレンタルビデオその他でご覧に成った方も多いと思います。
一話完結のドラマでそれぞれ舞台と成る土地が違うのですが、一番印象的だったのがやはりD-DAYの場面。
ノルマンディー上陸作戦の援護のために、空挺部隊は敵の戦線の背後に降下しなくてはならないのです。
というか、それが空挺部隊のそもそもの仕事です。
とまあ、ここまでは訓練して来た彼らもわかってるでしょうが、実際の戦場となると想像を絶しますね。
まず降下は夜間。
当然真っ暗な大地に降りるから、それだけで怪我の可能性は高くなります。
木や高い建物なんかも寸前まで見えないでしょうから、引っかかって宙吊りになるかもしれません。
そんなところを敵に見つかったら、射的の的同然です。
もちろん降下中に敵に見つかったら、下から狙い撃ちされます。だから夜間に降下、なのかもしれませんね。
それ以前に凄い!と思ったのは、対空砲火です。
空挺部隊は当然目的地迄輸送機で運ばれ、目標地点上空で飛行機から飛び降りる訳ですが、敵も黙ってる訳は無いです。
輸送機が被弾して、目標地点に到達する前にまるごと火だるまに成って墜落してゆくシーンもありました。
そんな中、敵の打ち上げる高射砲弾が花火の様に間近で炸裂し、対空機関砲の弾がヒュンヒュン飛び交ってる中に飛び降りるんです。
まるで、弾に当たりに行く様なもんじゃ有りませんか!避けようも無いし・・・!
まさに正気じゃ出来ない!です。
降りたら降りたで、仲間と集まる迄は敵のまっただ中に一人!
火砲や戦車なんかに対応出来る重火器を持ってないんです。
目標に到達し敵を制圧して拠点を占拠しても、援軍が合流出来なければ孤立して全滅しかねないんだから。
海兵隊にしろ空挺部隊にしろ、最前線に投入される部隊員と言うのは、命令されたらその通り身体が動く様になるまで訓練して、本能としての恐怖を感じないロボットになってないとダメなんでしょうね。
優秀な兵士になればなるほど非人間的になる、もしくは人間性のスイッチが切れる様でなければいけない・・・。
前線から休暇で帰った兵士や帰還兵が異常をきたすのもむべなるかな・・・・。
沖縄で事件が絶えないのも解ります。
レジャーとしてのスカイダイビングには興味が有りますが、空挺隊員と言うのは海兵隊員同様成りたく無い!
それ以前に、人の命がまるで虫をつぶす様に失われて行く戦争自体が
絶対にイヤ!
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